あまねのて!- A money note!-

あまねさんの あまねさんによる 投資活動研究帳。

2018年下半期の相場について考えてみる

上半期ですでに色々と波乱があった2018年ですが、下半期も重要イベントてんこ盛りです。資料やアノマリーを踏まえて大ざっぱな流れを考えてみます。

 

当初7/1までに記事を書き上げる予定でしたが、品川で開催された楽天証券のセミナーに行っていたので遅くなってしまいました。セミナーは明るいうちに終わりましたが、総会マニアにとって鬼門であるお台場ルートの開拓のために、徒歩でレインボーブリッジを渡ったり、お台場からメトロ駅への行程を模索していました。このくだりは後日、別の記事で書きたいと思います。

 

下半期1日目から日経平均が一時マイナス500円を超す大暴落でした。

かなり売りシグナルが集中しているということを書くつもりだったので、後出しジャンケンみたいで記事を書くのもバツが悪いのですが、落としどころを考える意味でも言語化していきたいと思います。

 

まずは2018年上半期のおさらいから。

 

2018年上半期の主な出来事

▼暗号通貨関連

 ・ビットコインが200万円から100万円へ急落(1月~2月上旬)→6月末70万円前後

 ・コインチェックから580億円相当のNEMが流出(1/26)

 ・マネックスグループコインチェックを買収し子会社化(4/6)

 ・モナコインが51%攻撃を受ける(5/15)

 

▼株関連

 ・日経平均が24124.15円と終値で24000円を超える(1/23)

 ・【2049】VIXインバースが即死条項により早期償還される(2/6)

 ・シェアハウス「かぼちゃの馬車」の運営会社が経営破綻(4/18)

 ・【1606】日本海洋掘削が経営破綻(会社更生法の申請)(6/22)

 

2018年下半期に向けての現状把握

7月相場直前の指標まとめ

 

ヒンデンブルグオーメンが点灯

▼6月1日と6月18日に日本版ヒンデンブルグオーメンが点灯していました。

 暴落のサインとしてはかなり強烈なやつで、下落した場合の値下がり率が大きくなりやすいのが特徴。大暴落の直前に点灯することが多いです。

 

 ヒンデンブルグオーメンをすごく大ざっぱに説明するとこうなります。

「指数は堅調なのに体感日経平均マイナス300!安値更新銘柄多すぎぃ!!」

 6月後半は小型株はずっとこんな感じで違和感バリバリでした。

 さらにNT倍率の19年ぶりの高値も話題になっていました。

参考:ウィークリーレポート(2018年6月1日号) – 光世証券

   ウィークリーレポート(2018年6月22日号) – 光世証券

 

ニューヨーク証券取引所ヒンデンブルグオーメンも6/15(金)引け後に点灯。

 それ以前の6/12(火)からダウが続落し、怪しい雲行きでした。

 

2018年6月、ダウ8営業日続落前後の株価推移

 

6/08 25316.53 ---
6/11 25322.31 ( +5.78)
6/12 25320.73 ( -1.58) 1日目
6/13 25201.20 (-119.53) 2日目
6/14 25175.31 (  -25.89) 3日目
6/15 25090.48 (  -84.83) 4日目(引け後NYSEヒンデンブルグオーメン点灯)
6/18 24987.47 (-103.01) 5日目
6/19 24700.21 (-287.26) 6日目
6/20 24657.80 (  -42.41) 7日目
6/21 24461.70 (-196.10) 8日目
6/22 24580.89 (+119.19)
6/25 24252.80 (-328.09)

 

ダウ工業株30種平均ヒンデンブルグオーメンには直接的な関係はありませんが、相場付きが怪しいのは見て取れると思います。

 

空売り比率

空売り比率が40%を超えると株価は調整しやすい傾向があります。

 そして6月18日以降の空売り比率は10営業日連続で40%超を記録していました。

 

 2018年前半の最長記録は1月25日~2月23日の21営業日連続でほぼ1ヶ月です。

 1月23日は終値で24000円を超えた唯一の日で、達成感から売りに売られました。

 1月25日終値23,669.49→2月14日場中安値20,950.15→2月23日終値21,892.78と推移、様々なイベントを挟み激動の1ヶ月でした。

 

 また、2018年前半の最大空売り比率は3月23日の50.3%となっています。

 3月23日は前日比で日経平均が一時1000円超の値下がりを記録した日でもあります。

 大暴落の結果、買い建玉が返済を余儀なくされ、空売り比率が最大化されました。

 翌日のリバウンドにより踏み上げられ45.1%まで急落、オーバーシュートを咎められている印象があります。

 

 日経平均が約500円下落した7月2日は43.0%から47.6%へ上昇しました。

 47.6%は買い方がギリギリ耐えている感じで、この後すぐにリバウンドするのか底抜けするのかは判断が難しいところです。体感だと寝耳に水の下落でこれといったリバウンドもなく出来高的にセリクラ感に乏しかったように思います。

 

米国:中間選挙の年の夏相場は弱いアノマリー

▼11月の投票日までは冴えない相場になりやすいです。

 投票が終わると上昇しやすい傾向がありますが、夏場は期待できません。

 2018年9月15日はリーマン・ブラザーズ破綻から10周年、その後の10月も嫌な思い出がいっぱいありますね…。

 

弱い上海総合指数

▼下げ止まらない上海総合指数

 2015年のチャイナ・ショック直前には5178ポイントを記録した上海総合指数。

 2017年末3307.17を基準として、2018年の終値での高値は1/24の3559.47(+7.62%)

 これが6/18(月)端午節の祝日を含む3連休明けとなる6/19には2907.82(-12.08%)

 6/28には上半期安値の2786.90(-15.73%)、7/2終値は安値更新の2775.56(-16.08%)

 

 日本株で例えると2017年末22764.94円に対し7/2終値は19105.59円に相当します。

 どう考えても上海弱すぎますね。明日は我が身で気を引き締めましょう。

 

7月は2日新甫(ふつかしんぽ)

▼「2日新甫は荒れる」という格言があります。

 実際に荒れるかどうかは別にして軽く考察してみます。

 

 7月1日が日曜日なので結果的に1営業日目の月曜日は2日新甫となります。

 当然、SQとなる第2金曜日は13日です。しかも月齢は新月

 月齢が満月や新月だと変化日になりやすいというオカルトがあります。

 13日の金曜日もどことなく嫌な雰囲気を醸し出しています。

 こういうのが重なると背筋がゾクゾクして何か起こりそうな予感がします。